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@maple_V_modeler 優奈「…っ!?」
有り得ない光景に、優奈達が息を呑む。
当然である。千菊の手に大きく拡がった筈の切創が、痕も残さず消え去っていたのだから。
勇矢「傷が、一瞬で塞がった…!?手の甲全体に拡がる傷だったはずですが…」
アミクス「イレギュライザーの力…ではないわね。身体的要因によるものか」
@tabigaras95820 優奈「…よし、っと。お待たせしました、お持ち帰りの苺大福になります」
優奈がシホに向けて、プレゼント用のラッピングがされた苺大福の箱を差し出す。
勇矢「ランチタイムもそろそろ終わりですね。店内のお客様がお帰りになったら、我々もお見舞いの準備をしましょう」
優奈「はいっ」
@DBrh2m5UoTywy5O ゼノ「じゅるり…はっ、今は我慢…はむはむ…」
ルビー「自分の分を注文すれば良いでしょうに…」
勇矢「申し訳ないのですが、せめてランチタイムが終わるまで我慢して下さい。ゼノさんの空腹を満たす頃には、材料が尽きてしまいますので」
優奈「有理沙博士も、試行錯誤している最中なんですよね」
@tabigaras95820 勇矢「そうですね…敢えて言うならば、アイバ課長にも春が来たのでしょう」
優奈「ワイルドアスロンの時も、楽しそうでしたからね」
ライト「ワイルドアスロン…話は聞いたが、よく楽しめる競技だった様だな」
優奈「うん。ライトもワイルドエリアに行ってみると良いよ」
ライト「機会があればな」
@Hasayan564fool 勇矢「どうやら、この御仁は技を見る眼力も確かなご様子。ナナイロの皆さん、指導を仰いでみては如何でしょう?」
優奈「(…この場に望くんが居たら、どんな反応をしてたのかな…?)」
@tabigaras95820 優奈「かしこまりました。苺大福、人数分お包みします」
勇矢「ありがとうございます。月に一度か二度の和風メニューの日…という事で、お茶には特に拘っております」
@tabigaras95820 優奈「そうですね…病院で食べるなら、大福とか、羊羹みたいなお菓子が良いでしょうか」
勇矢「ふむ…でしたら、苺大福などお包みしましょうか?」
@DBrh2m5UoTywy5O 優奈「お待たせしました、けんちん汁セットになります」
二つのトレーを持って歩いてきた優奈が、手慣れた所作で本郷達の前にトレーを置く。
炊いてからまだ時間が経っていない白米と、作りたてのけんちん汁が湯気を立てている。
「ご飯はおかわり自由なので、足りなければお申し付け下さい」
@maple_V_modeler 優奈「オカルト…?」
ライト「以前、私の存在が学園七不思議なるものにされていた事はあるが」
勇矢「オカルト…つまり今回の話は、幽霊や吸血鬼といった荒唐無稽な話が絡んでくると?」
@tabigaras95820 優奈「はい。時間のある時に、フォースメンバーの皆とお邪魔しますね」
勇矢「(…望くんに頼んで、ゼノさんに沢山のカロリーブロックを持たせなければ…)」
検査結果待ち中の望「…くしゅっ!か、花粉症かな…?」
@maple_V_modeler 優奈「千菊さん達も、ゼクロスさんの探偵事務所に縁があったんですね…」
勇矢「仕事仲間ですか…なるほど。そして、お二人も平行世界の出身だったのですね」
「以前から、随分と戦い慣れている雰囲気だとは思っていましたが…納得です」
@Hasayan564fool 優奈「いらっしゃいませ。席は空いていますので、お好きな所にどうぞ」
勇矢「(噂をすれば影…と言ったところでしょうか。何やら、巡り合わせめいた物を感じますね)」
@maple_V_modeler 優奈「紅葉さん、藍理さんと一緒に、この世界とは別の”平行世界”からやってきた…というのは、以前教えて頂きました」
「アミクス…厳密には、彼女のマスターデータとも面識があったって」
アミクス〈でも、フィーリウスは千菊さんと雛菊さんを知らなかった。ゼクロスさんとは、どういう関係なの?〉
@DBrh2m5UoTywy5O ライト「好き嫌いが無い、良い事だ」
ルビー「この店に来る客は、好き嫌いを露骨に語る人が少ないですね。ストレスが少なく済んで、ありがたい限りです」
優奈「ルビーちゃんは、今から厨房?」
ルビー「はい。気が向きましたので」
優奈「そっか。それじゃあ、よろしくね」
ルビー「お任せあれ」
@Hasayan564fool 優奈「はい、お持ち帰りも大丈夫です」
勇矢「竹の子むすび、すぐにお包みします」
快く剛賢の注文を受け入れ、竹の子むすびを包み始める勇矢と優奈。
「…もう一つ、オマケで付けておきます。奥方とご一緒にどうぞ」