私の手を
あなたが握ってくれたら
高く跳べそうな気がします
歩けない私も
歩けるような気になるから
不思議なんだけど
でも手を伸ばしたら
その手を取るから
最後には私の手をとって
思い切り手を伸ばしてるから
一緒に生きる勇気を
私にください


「空に手が届く日」

12 72

これは約束
そう言ってあなたは
私に指切りした
切り取り線みたいに危なっかしい
そんな約束みたいな言葉
ずっとずっと心の中にあったんだ
あの時の淡い想い出が
また心の真ん中に来た
ずっとそんなの忘れていたのに
待っててもいいのかな?という
そんな想いとが繋いでいく

8 61

ねぇ
このまま一緒に
落ちる所まで落ちてくれる?
誰にも邪魔できない所まで落ちたら
きっと気づいてくれるかしら
あなたを好きな気持ち
あなたは私には声をかけてくれる?
待ってますずっとずっと
この林檎が落ちるまで
色を無くすまで
あなたが食べ尽くしてくれるまで

8 48

朝コーヒーを飲む時
大人になりたくて
砂糖抜きにする
苦くてまだ飲めないけど
少しずつ慣れていけば
あなたに近づけるかな?
砂糖抜きで飲んでたあなたに
懐かしくて真似して見てるんだ
でも私にはまだ無理みたい
コーヒーの香りに包まれて
あなたの記憶が蘇って来るようで

8 76

僕は女の子になりたかった
あの子みたいに着飾って
可愛い服を着たりして
それは叶わなかったけど
夢の中で髪留めをして
無邪気に笑う姿を
鏡に写して笑ってる
奇跡が起きるのなら
女の子になりたかったんだ
夢でならいいよね?
ほんの一時の戯れだから


「髪留めに触れる」

2 21

あなたがわたしの髪に触れる
嬉しくて仕方ないの
あなたがくれた髪留め
大切にしてるのよ
髪が綺麗だからって
そっと触れる指先が
髪から熱が伝わるみたいで
恥ずかしくなる
このまま時が止まってくれたら
そんなことばかり思ってる
大切にするね
ずっとずっと


「髪留めに触れる」

9 51

見えてないものを見ようとして
目を瞑った
耳だけを頼りにあなたの声を
探し続けた
耳だけだから優しい声と
自分の気持ちだけを信じて
言葉をだけを信じて
探しまくった
やっと見つけたあなただったんだ
目を開けた瞬間
愛しさが溢れて涙を流してたの


「目にみえないものは」

7 48

あなたに会うために
オシャレをしたの
似合うように綺麗でいたいから
夜のデートは初めてで
少し戸惑ったけど
夜でも綺麗に見えるように
いつもの子供っぽい感じじゃなく
大人っぽくして逢いに行く
綺麗って言ってくれるかな
大好きって言われるかな
それを期待するの

6 58

私を嫌いにならないで
そう思っている花は
香りを忘れ花
生意気ばかり言っている私に
呆れたあなたは居なくなってしまう
涙が溢れて溢れて
悲しくなってしまった
ただ嫌いにならないでって願ってる
あなたがいないと香りを
忘れてしまうから
あなたがいて欲しいだけ

6 60

闇が私に取り付いて
あの人を遠ざけた
もう少しだけ笑えば良かった
もう少し縋ればよかった
今あなたが笑ってる拍手しながら
私は可愛くなかった
強がってばかりだったから
離れていったのよね
タバコを見つめながら
あなたの痕跡を探して
匂いであなたがいた記憶を確かめた

8 69

決して触れてはならない
そんな恋 でも好きだった
あなたのその黒い羽根が
魅力的だったし
私の心を魅了した
それがあなたの能力でも
それでも良かったの
心の中が壊れる音がする
でもあなたに見られるだけでいい
このまま闇に堕ちても幸せ
そんな心の音ならそれでいいの

10 66

林檎を齧った
少し酸っぱかった
初恋の味がした
あなたを好きになる
そんな予感がしたの
優しいあなた 厳しいあなた
色々知っていってるから
このままあなたの隣にいたい
そばにいれたら
きっと幸せになれる気がする
好きになってくれるそんな
気持ちになるの


「林檎をひとかじり」

7 47

花の香りが無い花は
あなたの微笑むだけ残す
私の中にあるあなたは
優しくてそばに居てくれる
今は寂しくて仕方ないけど
あなたはきっと私を見つけてくれる
だから私の所へ帰ってきて
待ってるからそばに居てね
この花と一緒に
ここにいるから
きっと帰ってきてね


「香りを忘れた花」

9 68