その日の夜。

『カフェオレデゴザイマス』
「おぉ、ありがとうッス」
『モウ、寝マセント。明日ニ響キマスヨ』
「んー、まぁ…」

湯気を立てるココアを、静かに一口。
夏でも、夜の廃工場は冷えている。
メカ子は少し嬉しそうに、声を弾ませて。

「ちょっとね」

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画面に文字が浮かび上がる。
呆然とする二人を交互に見て、少女はほんの少し得意げに、こう言った。

【私はソフィア。人の良き友人だ】

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