回帰書より…
“緋花の王冠を…”
流星群の朝…少し年上の男の子に出会ったの…
「緋花の王冠を君に…」

記録として…
緋花…“黄金の暗殺”で回帰主義者達の血で染められた花と言われる花。
彼は私を主義者達の王と…分かっていたのだろうか?

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回帰書より…
“束の間の暇…”
色んな所に行った。
幻想的なステキな光の華を見たり…
でも…周りの目を気にしてるママはいつも気を張ってた様な気がしたの…

記録として…
素性を隠して生きている。
私はワタシなのに…

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回帰書より…
“弾圧は果てなく…”
緑と白の髪色は弾圧され続ける。
私は…生まれながらの髪色。
不安で堪らない…

記録として…
母は夜に髪を染めてくれた。
逆華灯が仄かに照らす母の顔は少し…辛そうだった。
「大丈夫だよ…ママ…」

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回帰書より…
“弾圧に耐えろ”
我々の計画は漏れた。
エルフ達を先頭に私たちを弾圧に掛かってきた。
自分達を棚に上げ“黄金の暗殺”等と…“暗殺”を正当化している。
記録として…
我々は崩壊状態…しかし…地上への誓いは失くさない。

4 60






回帰書より…
“譲渡してもらおう…”
噂は聞いていた…“奴ら”は探している。“回帰書”を…
始祖たる彼が書いたあの壁画への道を知りたいようだ。

記録として…
我々は追い詰められている。
一人一人、奴らのいう“粛清”を…そして私も…

8 62







回帰書より…
“強さを求める”
其々に地上は在る。
その地上へ回帰する為に我々は強さを求めた。
心の…芯の強さだ。
しかし“奴ら”は強さの質を“武力”に求めた。

記録として…
地上回帰主義…停められない所まで来たのではないのか?

4 59






回帰書より…
“多様性が生まれた”
“ヒト”族こそ最上である…という考えの一派は再び“龍光の戦い”の傷痕残るあの砦へ向かった様だ

記録として…
あの砦の奥底…デーモン達は言っていた。“お前らの文明のガラクタがあった”と…

5 62






回帰書より…
“光が周りを廻る”
ある女性が語る。
「私の周りに光の玉が廻るんです」
蒼く、数多あり、そして暖かい光。

記録として…
“魂の存在”、その“魂”を地上へ還す技術を見つけたと男が語りだした。
それは太古の技術。

5 63







回帰書より…
“解り合える”
一つの思考が現れた。
独りの兵士が私に宝石を渡した。
「次を…宝石を渡して欲しい…」
紅い宝石。
「これがあれば…負けないのだから」

記録として…
紅い宝石の名前記入してある…

『エボリス』と…

4 68







回帰書より…
“光と闇はいつも相対する”
いつも以上に晴れた日だった。
野獣が天を割り現れた。
私達は絶対生きてこの島を出る。
野獣達を見て誓った。

記録として…
この日より2年以上戦争は続く。

彼らは“あの島”の何かを探していた。

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回帰書より…
“私は見えた”
彼が“彼方”へ“連れて”行かれた。

彼の魂を連れていこう。
私達は彼の使徒。

記録として…
戦争が起こるのは確実。
私達は此処を旅立ち…“ヒト”の在るべき場所へ向かう。

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回帰書より…
“最期の景色は…いや…ここから…”
ヤツらがワタシを処刑に来た。

マスクを被った処刑人。
…終わりの景色。
いや…ここから“地上”に?

記録として…

彼は居なくなった…これからワタシが書き綴って行こうと思っている。

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回帰書より…
“嬉々とした目…”
皆が尋ねる。
「地上はどんな場所だ?」
「我々は住めるのか?」
古文書を知る男は
「地上こそが“ヒト”の住む所だ」
そしてこう続けた。
「彼が場所を知っている」

記録として…
戦争の日それが決起となる。

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回帰書より
“地上はあるのか?”
戦争が近い今、皆何かを求めているのかもしれない…
私は答えた「ある」
賛否はあった…しかし古文書に明るい男が話す。「私も考えは同じだ」

記録として…
捕虜としての生活は、飯時だけ自由があった。

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回帰書より…
“壁を造る”
デーモン族が話をしていた…
『大きな戦争が来る』
この世界を巻き込む程の戦争となるのか?
記録として…
みんなが口々に言う
『自由になる好機ではないのか?』
また見えるのか?世界を…

壁を造るにも力が入る。

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回帰書より…
“絶望はヒトを立ち止まらせる”
幸せはヒトを活性化させる…だが、私は絶望を目にした。
誰も耳を傾けない…光の玉を探さなくては…私は立ち上がれない…
記録として…
デーモン族に確保された…私は何処にいくんだろうか?

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