灯篭流しの夜は、どうしても失ったものへ意識が向きますわね。しかし、民の前で悲しみ憂い、俯く姿など見せることは出来ませんわ。先陣に立ち、率いる者が顔を上げてなければなりませんもの。

おーっほっほ! おーっほっほっほ! ほ――っぐ!

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