『二月』大石和雄

雨がふっている
風がつめたい
梅の花びらが雨にちって
土にしみついている

あちらこちら
軒にたてられた旗が
雨にぬれてしぼんでいる

壁の中におしこめられ
手さぐりで
くらがりをあるいている
不安の中の
さびしい二月


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