『あれを見よ、あの光り輝く若者どもは、何も知らざる奴輩なり』

 大坂の陣(1615年)の折、井伊直孝の新生赤備えが陽光を受けて煌めく華美な有様なのを見た徳川家康が吐き捨てた言葉。
 この後、直政以来の老武者達が色褪せた赤の古頭形兜と具足を纏う姿を褒める流れに続く。

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