えっ、七時なのにこんなに明るいの? うん、と七時が答えれば夏

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55日め!

倒れないようにケーキを持ち運ぶとき
人間はわずかに天使/岡野大嗣

大好きな短歌のイラストを描きました。ケーキを食べる日、というちょっぴり特別な日の浮足立つ気持ちがふんわり優しく表現されていてすき…クリスマスの時期は天使いっぱい見かけるよねぇ

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「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ/木下龍也・岡野大嗣」5周年おめでとうございます!二人の歌人が男子高校生になりかわって7/1~7/7の七日間を描くミステリー歌集です!読んだことない方はぜひ読んでみてください~!(2枚目のほうがイメージに近い)

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倒れないようにケーキを持ち運ぶとき人間はわずかに天使

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ねむくなるとねむいにおいになる犬のねむいにおいをかぎながらねる

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瓶ラムネ割って密かに手に入れた夏のすべてをつかさどる玉

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アカウント名で呼び合う関係のまま海へ来て名前をはなす

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とけていくアイスを舌でなぞるとき時間は夏をゆっくりうごく

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えっ、七時なのにこんなに明るいの? うん、と七時が答えれば夏

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えっ、七時なのにこんなに明るいの? うん、と七時が答えれば夏

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においから先に世界に立ちこめてそれから雨が降るときは夜

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もうだれも春だとは思わない夜を夏だとも思わずに歩く夜

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ポケットの硬貨2枚をネクターに変えて五月の風のなか飲む

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ねむくなるとねむいにおいになる犬のねむいにおいをかぎながらねる

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すきな原曲のカバーがいいときのしっぽがあればふりたい気持ち

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たった今うれしい夢をみていたようれしかったのだけがわかるよ

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会いたいなあ 高架の下の自販機で買ったココアがまだあったかい

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きみという葡萄畑の夕暮れにたった一人の農夫でいたい

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ゆぶね、って名前の柴を飼っていたお風呂屋さんとゆぶねさよなら

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夕方にやっと目覚めて出歩けばやけにリアルになびく前髪

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