その昔、大林監督の映し出す少女に恋をした。
「少女」という何色にも未だ染まらず何ものにも未だ汚されぬ透き通った美しく儚いうたかたの季節を、少年の憧憬と父親の哀感で夢幻として焼き付けた幻灯師だった。
本当に悲しい。
たくさんの素晴らしい夢をくださりありがとうございました。

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