愛、その509

『ペーパーホワイト』

夏は朝の浜辺に独り
秋は黄昏ため息ついて
冬の夜に泣き濡れたけど

季節を越して咲く花が
出逢ったころの純真な
白い想いを抱いたまま
迎えた春は もう7度目





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愛、その480

『また会う日を楽しみに 』

夕空淡く黄昏に
琥珀に映る君の面影

どれほど指先伸ばしても
届かないもどかしさ

時に涙し
時に胸を痛めて

そして これを恋と呼ぶのなら
幸せの儀礼は悪戯に残酷





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愛、その363










『恋の刻(トキ)』

唇は花
 甘い言葉を醸し出し

指先は筆
 胸の想いを書き写す

夕べ見た夢嬉しくて
  雨降る夜明け
     君恋うる刻

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愛、その326

『月見草』

恋は遠き
 空仰ぎ見て

月に想いを
  夕暮れの薄化粧











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