心は絶凍、しかし、その心は穏やかに。
視つめる景色は現在に向けられ、でも時折過去を思い出す。

なんてことのない、ただの女。
どうしたって特別な、皇女だった。

歪に魔性に食まれ、なお彼女は純潔。
きっと、そんな寂しげな姿に惹かれたんだろうなって。

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