また同じ山田風太郎のエッセイ集『風眼抄』に収録された「戦中の『断腸亭日乗』」でも次のような一文があります。
「戦後になって猫も杓子も何くわぬ顔をして、いや戦争に負けるのはわかっていた、自分は戦争に反対であったと言い出し、

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「九月廿五日。雨ふる。蟋蟀昼夜屋内に啼く。」

大黒家の常連 先生執筆
大正十年の日記

蟋蟀<コオロギ>は現代俳句でも
初秋・仲秋・晩秋を通した
秋の季語とされる私達に身近な虫

雨を凌ぎ屋内で鳴く蟋蟀の声に
耳を傾ける荷風先生

静かな秋の風景が目に浮かびます…

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(昨日、クロワッサンかな、カツ丼かな、と悩んで結局おむすびに。今年は荷風谷崎展開催中だしね、と楽しんで作ってしまいました。「贈られし辨当を食す、白米のむすびに昆布佃煮及牛肉を添へたり」(断腸亭日乗 1945年8月15日)

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「永井荷風と鴎外」@文京区立森鴎外記念館。断腸亭日乗の実物が拝めた。

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作家シリーズです。永井荷風(1879-1959)。いわゆる「耽美派」作家の代表的存在。代表作は『濹東綺譚』『あめりか物語』など。日記『断腸亭日乗』は貴重な時代資料です。晩年は踊り子を愛し踊り子からも愛されました。また洋食好きで、毎日のようにレストランで洋食を食べていたそうです。

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