「さようなら」じんせいたのしくすみました なかよしこよしでいきましょう みなさんさよなら またまたらいせ

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「君には救えない」
私の手には余る。手のひらからこぼれてゆく。命はどんどん失われていく。私は無力だ。なんにも、これっぽっちも、出来ないんだよ。「助けて」という悲鳴が耳を痛いほど劈く。聞こえるのに届かない。そこにあるのに掴めない。私の手は小さすぎた。

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