「――なんだ、お前

 ひとりか?
 迷子にでも なっちまったか

 草木の傘も 紙の寝床も
 その分じゃもう限界だな

 ……、仕方がない

 ほら来いよ、いい子にしてろ
 夜の雨はまだ 冷えるからな――」

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