我が名は――いや、この身は既に敗れ、もはや残滓でしかない。ゆえに、いまさら、今を生きる貴様らに告げる言葉などない。我の口にすることに、どれほどの説得力や意味がある。

「ここから先は、貴様らが選び、歩んでいけばいい」

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