祟りに遭うのは旦那だ。けれど恐怖に晒されるのは女房だ。彼女は不確かなモノに慄きながら、不安を取り払おうと気丈に行動する。だが彼女は闇の裂け目に引き寄せられる。闇は繋がりや絆を辿って広がっていく。この因果は理不尽だ。それが闇の本質で、我々の日常にある闇でもある。

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