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またこれを貼る季節が来ました。
「何処へ行くんですか?」
「は…榛名と一緒にホテルに泊まる準備だぁ…!」
「駆逐艦と相合傘でですか?」
「じゃあな」と幼なじみが踵を返す。傘を忘れた私のことを、高校から家まで送ってくれた。相合傘は気まずかったけど、濡れずに感謝だ。少しはいいとこあるじゃない。彼の背を見て驚いた。びっしょりだ。小さな傘を目一杯、私にさしかけてくれたんだ。……何だよ。あんた、かなりいいとこあるじゃんか。
【今週のアナログ絵の成果6】相合い傘あきゅすず描きました‼️(昨年描いた夏服あきゅすず絵を春バージョンで再生産しました)
「ひでえな」。少し遅れて登校してきたクラスの男子が、いきなり日直欄を拭き消した。「俺たちそういう仲じゃねえのにな」。うんそうだ。多分、友だちのまま中学校を卒業だ。私は結局、勇気を出せない。思わず涙が込み上げる。「泣くなよ。ったく、誰だ。黒板に相合傘を描いたヤツ」。……ごめん私だ。
中学の黒板の日直欄に、相合傘が描かれてる。先に来ていた相方が、赤い顔で見つめてた。俺たち何でもないのにひでえよな、と名前を消す。彼女は涙ぐんでいる。実は密かに惹かれてた。いたずらしたの、どこのどいつだ。「許せないよ……」。ああ許せねえ。「まんざらでもなかったのに、すぐ消すなんて」