# 麗蘭

僕の居る場面(seen
には必ず君が居た
どこか物憂げな表情の
君は翼があっても飛べない
鳥だと僕に言ったのに
僕の心も身体丸ごと
君でいっぱいになって
溢れそうになった嵐の日
君の姿がなくなった
窓ガラスを叩きつける風
君は今何処にいるの
取り残された僕は
宙を彷徨う亡霊だ

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