冷たい爆弾が降ってくるからさ
君が先陣切って、軒下に避難
ぴしゃんぴしゃんと地面に着弾
寒々しい空の下で 僕たちの戦争ごっこ
「早く平和が来るといいね」なんて囁いて
ずぶ濡れの街を眺めていた

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彼岸花と胡蝶。
それを眺むる、人の子。

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小さな心は
大きな力となって
いつか誰かの涙を
拭うだろう。

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こんな小さな箱の中で
友達が笑ったり泣いたり。
そして誰かの手の中で
僕が同じように
生きている。

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足枷の金属音が
鼓膜まで縛る前に
手を伸ばしてくれ。

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ちょっと大人な言葉を
使ってみるのは
仮病で休む 体育の時間みたいな
背徳感があった。

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僕らしさが食べられた時。
僕は初めて、蜘蛛の巣に絡む
蝶の心を知ったのだ。

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