――自分の脚で歩くのは何年振りだろうか。
「着いて来い。屋敷の案内が必要だろう?」
不安を打ち消すかのように、差し出された腕にしがみ付く。

奏さん宅【】のエルチェさんと


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その身に悪魔の祝福を受け、止まった心臓が再び動き出す。
「お目覚めか、美しき我が花嫁よ」
「……私のこと?」
「他に誰がいると言うのだ」

奏さん宅【】のエルチェさんと


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