始まりを迎えたばかりの世界、誰もいない森に、最初に彼女は降り立った。
ひとりきりの彼女は、いちど辺りを見回すと、そこで眠りにつくことにした。

彼女は眠り続ける。いつか目覚める時――彼女が、寂しくなくなる時まで。
彼女は、夢を見る。
彼女の夢から、仲間たちは生まれ続ける。

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