【「速水御舟展」(~3/26)より】
金地を背景に菊の花を描いた《菊花図》。花弁の一枚一枚、葉の葉脈に至るまで「ここまで描くか?」と思わせる克明な描写に目を奪われます。細部の描写を突き詰めようとする御舟の執念、そしてその末に対象の「真実」を掴もうとする画家の「凄み」を感じさせる一作。

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【「速水御舟展」(~3/26)より】
《洛北修学院村》
京都洛北の自然とそこで暮らす人々が、細かな筆致により濃密に描き込まれています。御舟は村落を俯瞰的に、山を見上げる視点によって描き、写実と幻想、叙情が溶け合う風景を作り上げました。群青(青)と緑青(緑)が印象的な初期の代表作です。

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本日は、東洋絵画修復家の半田昌規氏を講師にお招きし講演会を開催しました。現在企画展「速水御舟展」(~3/26)にて展示中の作品《埃及風俗図巻》を修復した経緯について、エピソードを交えてお話しいただきました。丁寧な作業工程を経て修復された作品を、ぜひ会場でご覧いただければと思います。

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暗闇からほんのり香る梅。
よく観ると墨を履いた暗闇にも変化がある。
まるで、梅の香りを表現しているようにも。
春の夜の夢...

暗香 昭和8年 山種美術館蔵

ブロガー内覧会にて許可を得て撮影

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