阿月まひる「さよなら、ビー玉父さん」

無職ニートで父親であることからも逃げ出した中年男性と、そんな彼を慕う息子の物語。

父親が駄目人間&息子が良い人間すぎて、そんな2人が辿る結末も2人らしい。”幸せを受け入れる器が育っていない”というのは心に刺さりました。

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さよなら、ビー玉父さん/阿月まひる

この表紙。そして“泣ける”と煽る帯。
「はいはいそういう系ねー(棒)」と
期待せず読み始めた、のに…

既存の名前では括れない
父と息子の関係が痛々しくて切なくて、
想像とは別ベクトルの激情の波に
呑み込まれる─なんだか新感覚。

最後は思わず、天を仰いだ。

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