○ストンストン

神沼三平太『千粒怪談 雑穢』№047

ある小学校でのこと。女生徒が本を読んでいると男の子の顔が机の上に乗っている。不思議に思っていると、上から同じ顔がストンストンと降ってきて積み重なり、天井まで届く顔の壁になった。女生徒は驚いて走って逃げたという。

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○黒二人:くろふたり

神沼三平太『千粒怪談 雑穢』№036

横浜市北端。ある人が子供の頃、某私鉄の駅のそばで道に迷うと、路地の向こうからやってくるという真っ黒な2人連れに何度も遭遇した。何をするわけではないが、顔を覗き込んでも真っ暗で表情がうかがえず、恐ろしかったという。

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○ 眼バルーン:め‐

神沼三平太『千粒怪談 雑穢』№032

ある人が小学生の時のこと。友人の家へ向かう途中、ビルの4階くらいの高さに大きな黒い球体が浮かんでいるのが見えた。アドバルーンかと思っていると、不意に大きな眼を見開いて迫って来たので、泣きながら逃げたという。

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○杖つきババア:つえ‐

神沼三平太『千粒怪談 雑穢』№018

夕方に現れ、自分の噂を聞いた子供を追いかけるという老婆の怪異。逃げても家までついてきて、寝ている時胸の上に座って笑う。子供だけに見えて大人には見えないという。

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〇欄干人:らんかんじん

神沼三平太『千粒怪談 雑穢』№015

ある人が子供の頃よく通っていた橋の欄干にはいつも白い人がずらりと並んでいて、何をするでもなく通行人を目で追っていた。中学生の頃、親に確認しても取り合ってもらえなかったが、弟だけは強くうなずいていたという。

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