”怨嗟”。白銀の狼獣は、怒りの牙を風読鳥に向けた。
彼の、雪夜にも似た仄暗き感情に呼応し、月は蝕を向かえた。風の精霊もまた、彼に力を貸し与えた。
鎮魂の闘いが今、幕を開けた。
Illust: む

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涼風そよぐアンブロン地方。
辺境の小さな村は、リンゴ産地として名を馳せる。

村が淡紅に染まる晩秋。
芳醇な香りのリンゴと、匠が醸す黄金色の林檎酒を求め
多くの行商人や旅人が村へ立ち寄る。
さあ、収穫祭の始まりだ。

絵師様からご寄稿を頂戴しました!
ぱとむ様

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