【ケムラー】
崖の上、そして風上にいたのが功を奏しました。あの霧に巻かれていたらきっと蟲柱様の毒を食らった鬼のようになっていたでしょうから……。

―――名もなき鬼殺隊員より

71 254

【ネロンガ】
鬼に脅かされる伊和見山で、村井強衛門という名の剛の者と共に鬼狩をしていたあの日。
満月の元で、私は信じられぬものを見た。

―――継国縁壱より

116 385

【ガマクジラ】
今思えばあのガマガエルと鯨の間の子みたいなでっかいのが鬼を舌でズルズルしちゃったのって、鬼がたくさん身につけていた真珠目当てだったんじゃないかしら?

―――甘露寺蜜璃より

93 327


直近の数作品。鬼殺隊異聞録の月だった。

24 100

【ミカドロイド】
【特殊装甲兵ジンラ號試作型】
あぁ、まさか我が帝國軍が鬼を軍事利用とは、ましてやその主導が元鬼殺隊員によるものだったとは……。大義の犠牲となったものたちの安寧と、世に平穏のあらんことを……。
南無阿弥陀仏……。

―――悲鳴嶼行冥より

67 168

【レッドキング】
多々良島で見たそいつは、何しても死なねえ十二鬼月をまるで玩具かなんかのように潰して、叩きつけて、引きちぎって、陽で十二鬼月がチリんなるまで無邪気に遊んでいた。いい気味だったが、ある意味鬼よりも残酷だったな。

―――不死川実弥より

272 940

【サドラ】
 では語りましょうか、霧吹山で起こったすべてのこと。
 私がなぜ鬼狩りに恐怖を抱いて戦えなくなったことを、私がなぜ一人生き残って帰って来れたことを。
 そして……光の巨人のことを……。

―――神崎アオイより

172 562

【伝説怪獣ウー】
雪嵐の化身のごとき存在が鬼を握りつぶした後に村を完膚なきまでに蹂躙したのは、村八分され虐げられた果てに生贄として捧げられた少女の恨みが具現化したからなのでしょうね……。

―――なもなき鬼殺隊員より

143 393

【マグマ/トドラ】
あれは本当の出来事だったのか、鬼を切った後の疲れと凍てつくような吹雪の寒さが見せた幻影だったのかわかりませんが、巨大な海象は恐ろしい眼を私に向けただけで何もせずに霧の彼方へ消えていきました。

―――なもなき鬼殺隊員より

95 268

【チタノザウルス】
あれは確か四年前の……。獣使いの鬼が大時化の海で鮫の群れを俺に嗾けた時のことだったな。荒れ狂う波の中で舟にしがみつくのに精一杯だった。水龍が消えた時にはもう鬼もサメもいなくなっていたし、波も穏やかだった……。

―――冨岡義勇より

125 340

【ゴロザウルス】
陽光も届かない巨大樹の大森林、その奥地にいた鬼は、森の縄張りの真の主に蹂躙されていました。

―――なもなき鬼殺隊員より

147 547

【大魔神】
雷雲から降り注いだ雷の跡地に聳え立つ姿は、村民が崇めていた阿羅羯磨(アラカツマ)像とほとんど一致していたんです。日輪刀も使わずに鬼を滅したあの力を神の奇跡と言わずしてなんと形容いたしましょうか……。

―――なもなき鬼殺隊員より

82 179

【ドゴラ】
何だっけ、あの海に浮かぶ雲みたいなぶよぶよ。海月って言うんだっけ。そいつが伸ばしてきた腕を切り落としたら、捕まえてた鬼を喰ってさっさと空へ逃げちゃった。

―――時透無一郎より

68 202

【リドサウルス】
鬼に喰われた灯台守には友がいたらしい。
誰にも会わせなかったそうだが、特別霧の濃い日に鳴らす霧笛が灯台守と友の顔合わせの合図だったようだ。

……鬼を喰ったあのモノノケがその友だとは、俺は信じないがな……。

―――伊黒小芭内より 

112 324

よもやよもや、だ。
鬼の巣食う集落に隕石の如く降り注いだ三つの火焔は太陽の如き輝きを発し、鬼どもを満遍なく焼き尽くしたのだ。天照大神の奇跡かと空を仰ぎ見たが、その空をも覆う巨体が爆炎の中で悠々と佇んでいたんだ。

―――煉獄杏寿郎より 

140 398

【クモンガ】
蜘蛛の鬼がいなくなってからも、那田蜘蛛山は神隠しの報が絶えなかった。その理由が今わかった。あれこそが那田蜘蛛山の主だったんだ。柱が討伐した蜘蛛の鬼は、奴が寝ている間に飛び込んだ蝿に過ぎなかったんだ……。

―――なもなき鬼殺隊員より

74 206

【最珠羅】
とても大きな蝶でしょうか。蛾の方が近いかもしれません。金色の鱗粉を散らすだけで一面の鬼を焼き尽くしたその獰猛さに比べて、穏やかな青い目と透き通ったその声は、慈愛に満ちていながら邪悪を振り払う勇ましさがありました。

―――胡蝶しのぶより

187 555

【蟷鬼羅蘇】
鬼の首を刈れるのは俺たちだけだと思っていたんだ。けどあいつは右の槍で刺し、左の鎌で首を刈ったんだ。
そして喰ったんだ。再生の間も与えぬまま消化して、な。

―――名のない鬼殺隊士より

61 132

【妟巍羅蘇】
陽の光から逃れるために廃鉱山を利用する鬼は多いですが、狭い坑内では対処は難しいため捜索は推奨されません。
ですから日中に起きた山崩れで鬼は楽に倒せましたし一石二鳥でした。
怪物が出てくるまでは、ですけどね……。

―――名もなき鬼殺隊士より

112 390