《鬼骨図考》宝蔵寺迷信導衆如来
明治期、「都新聞」ならびに「東奥日報」において仔細が報道される。
事件の大まかな概要は、山形県西置賜郡大瀬村にある「宝蔵寺」という廃寺にて様々な怪異が発生、のちにその黒幕と思しき奇妙な生物が討ち取られたというもの。

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《鬼骨図考》人の鳥に似た怪獣
明治42年『佐渡新聞』にある。
山形県西村山郡の民家に出たとされる怪物。

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《鬼骨図考》ドラコ・メンフレマゴグシス
アーマイゼンハウフェンの動物採集に従事した助手、ハンス・フォン・クーベルトがカナダのメンフレマゴグ湖にて撮影した動物。
ケベック州のある学者は、これをエラスモサウルスと同様の系統発生に位置する湖水性の捕食動物であると推定している。

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《鬼骨図考》木鮒
『織錦舎随筆』に記載がある。
秩父郡にある「やみそ」という山があり、その谷あいの草叢には池沼や川の類がないにもかかわらず「鮒」が棲むという。
姿は通常の鮒と全く違わず、土地の者はこれを「木鮒」と呼び喜んで食う。

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《鬼骨図考》アカンバロの恐竜土偶
1945年、メキシコ・アカンバロの山麓にて発掘された一連の土偶群の通称。
恐竜の姿によく似たものが多数存在することから、一部では人類と恐竜とが共存していたことを示す遺物であると考えられている。

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《鬼骨図考》ヌルテケレナスシンベ
天保4年、ジャカルタより長崎へ入港したオランダ船に乗せられていたとされる獣。
羊のように丸まった角と口元の牙の他、体の随所にみられる「鱗」が特徴的である。

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《鬼骨図考》山骸
黒木あるじ『怪談実話 叫』収録。
とある山で生計を立てていた老人が目撃したもので、カモシカの腹部から内臓とともに飛び出すような形で発見された奇妙な生き物の死骸。
カモシカの腹は内側から破られるような形で穴が開いており、直接の死因がこの生物によることを示唆している。

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《鬼骨図考》白銀町の怪魚
平尾魯仙『異物図会』に記録される、半身が蝦蟇と化した魚。どこの海域からとれたものかは不明ながら、天保5,6年頃、白銀町のある太夫の邸宅の元へ運ばれたものを藩中七戸某なる人物が目撃したとある。
『谷の響』の記述によれば、上半身部分の魚はソイであるとのこと。

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《鬼骨図考》長井の黒獅子
山形県長井市では、5月下旬に「黒獅子舞」と呼ばれる催事が市内の各神社にて催される。
黒獅子はその名の通り黒い肌と飛び出た眼球、鼻孔から伸びる鼻髭が特徴。
平安時代悲恋によって入水した当主安部氏の娘、「卯の花姫」が竜神と化した際の姿であるとされる。

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《鬼骨図考》「ぬらりひょん」と「ぬっぺぽう」
「大石兵六夢物語」で妖孤が化けた様々な化け物のうちの2体。
その外見は、「鬼骨図考」における恐竜人類としての妖怪像を強く連想させるものである。

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《鬼骨図考》おとろしと「スウ」
妖怪「おとろし」が持つ特徴的な前髪の正体が「尾」、即ちその顔は臀部に相当するというのは「鬼骨図考」関連資料に見られる一説であるが、同じく前髪を尾であると仮定しても、生物「オトロシ」が長い尾を頭部に向けて畳む習性を持っていたと考えることも可能である。

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《鬼骨図考》眼柄類・ガーッパ
対馬市でいう河童の一種。その容姿や習性は様々に言い伝えられているが、幕末にある藩士が目撃したものは、頭部に皿がなく、目は蟹か蝦のように飛び出した姿をしていたという。

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《鬼骨図考》ニタッラサンペ
アイヌ語で「湿地の苔の心臓」を意味する妖怪。
20㎝ほどのマリモのようなもので、翼を持ち、鳥とも獣ともつかぬ姿で転がって走る。
これを見ると運が悪くなるともいう。

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《鬼骨図考》ナム・ノンの野人
ユーヴェルマンス「未知の動物を求めて」に記載。
ベトナムのラグライ族(モイ族)などに伝わる有尾の類人猿のような存在。
前腕の内側に鋭利な膜を持っており、これで藪を切り払って進む。
肘や膝を持たないため、手足を曲げることができないという。

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《鬼骨図考》赤烏帽子
興柳寺「鬼骨図」拓本の内の一体。
大きく尖った鶏冠のような器官と、後足の巨大な鉤爪が特徴。
「赤烏帽子」という名称は、国内の妖怪に類似するものが存在しないことから、発見者がイギリスの妖精「レッドキャップ」に基づき命名したもの。

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《鬼骨図考》ツニート
イヌイットの間に伝わる、かれらの移住以前より極北地域に住んでいたという心優しい巨人。
後にやってきたかれらの祖先たちを見ると、目から血を流して逃げていったという。

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《鬼骨図考》撞木娘(A・B)

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《鬼骨図考》鬼の骨
「保良日報」明治30年8月の記事に掲載された見世物の一つ。野師が何も入っていない箱を揺すると、まるで骨が入っているかのようにカラカラと音が鳴るというもの。

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《鬼骨図考》キャンベイ・モンスター
1953年及び54年、イギリスのキャンベイ島にその死骸が漂着した奇怪な生物。
海生生物であると推測されるものの、5本の指の付いた足を持つ。また体表に鱗はなく、証言によれば「豚の皮のような」皮膚をしていたという。

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