「やめろーーーーーーー!!!!!」
助けなければ、という強い感情が、緋美の中の『何か』を爆ぜさせる。

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「緋美ちゃん、ハナちゃん、テレサはここに逃げたのかい?」
「間違いないよ、見て?」
緋美はそう言うと、地面に向かって指をさした。よく見ると、ハナ達がかけた色とりどりのインクが地面に付着している。

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