折口信夫は、日本の神の原像を、共同体の外部から訪れる「まれびと」に見出しました。地縁も血縁もない「まれびと」は、前触れもなくやって来て、福をもたらし、去っていきます。節分の鬼は、「まれびと」なのです。

0 5

「認識が対象に従うのではなく、対象が認識に従う」
批判哲学を展開したカントの言葉。理論理性(悟性)が与える認識の枠組みによって構成されることで、対象は認識される。理性的な思考が経験に先立つとするこの哲学上の変革を、カントは自ら「コペルニクス的転回」と呼んでいます。

1 12

「過去に目をつぶる者は、現在に対しても盲目になる」
ドイツ元大統領ヴァイツゼッカーが、1985年5月8日の敗戦40周年記念式典において、「荒れ野の40年」と題する講演で述べた言葉。過去の反省のうえにしか、現在はありえません。

3 9