とある遊郭で自害した女郎の幽霊が出ると噂が立ったそうな。
狐面に憑いた女霊が想い人を求め遊郭を徘徊するのだと。女将は霊を調伏すべく術師を呼んだ。

術師は面に言う。我と共に往かん

ゆっくりと進む二人の花魁道中。一歩ごと狐火が立つ。遊郭は燃え落ち幽霊は出なくなったそうな

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