桜猫。
4/5~清明(せいめい)玄鳥至(つばめいたる)南の島から数千キロもの旅をしてやって来るツバメ。みんな無事に会えますように。満開の桜の枝で得意気な猫の絵です。今の世や猫も杓子も花見笠・一茶。

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花飾りをつける猫。
3/1~雨水(うすい)草木萌動(そうもくめばえいずる)草木が芽吹き始める頃ですね。15年前の絵です。ひな段でイタズラしていたなぁ。ひな棚にちょんと直りし子猫哉・一茶。

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三毛猫のお腹。
2/19~雨水(うすい)、土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)。季節は春の雨が大地に潤いを与える頃になりました。三毛猫ちゃんの魅力はモフモフお腹にあり~の絵です。紅梅にほしておく也洗ひ猫・一茶。

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猫影ぼうし。
2/14~立春(りっしゅん)、魚上氷(うおこおりをいずる)凍っていた川や湖の表面が割れ、魚が顔を出す頃です。可愛い子猫三兄弟は影もおそろい。梅咲やせうじに猫の影法師・一茶。

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東山の猫。
2/9~立春(りっしゅん)、黄鶯睍睆(うぐいすなく)京都の東山、産寧坂で出会ったトラ猫ちゃんは格子の向こうの美人黒猫ちゃんを一生懸命見つめていた。鶯もなまりを直せ猫の恋・一茶。

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お昼寝親子。
2/4~立春(りっしゅん)、東風解凍(はるかぜこおりをとく)。東風(こち)は、まだ冷たさが残る早春の風。氷を解かし、寒気が緩み、暦の上で春が始まります。猫の寝姿は安らぎですね。陽炎や縁からころり寝ぼけ猫・一茶。

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茶色い猫と少女。
1/30~大寒(だいかん)、鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)昔は、自然な状態の鶏は春の気配を感じ卵を産んでいました。絵は絵の具がスッと流れて不思議なことに、お空にいる猫の顔になりました。としの夜や猫にかぶせる鬼の面・一茶。

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瞳の猫。
1/25~大寒(だいかん)、水沢腹堅(みずさわこおりつめる)沢の水も凍りつき、厚く氷が張っている頃。寒波の中、皆様どうぞご安全にお過ごし下さい。お外の猫ちゃん達の無事もただ祈るばかりです。一番に猫がいねつむ座敷哉・一茶。

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毛づくろいする猫。
1/20~大寒(だいかん)、款冬華(ふきのはなさく)雪解け前に花咲くフキ、冬に黄色い花が咲くからフキ(冬黄)。寒さ厳しくても草花は春に向かっている。猫はひたすら毛づくろい。猫の子にかして遊ばす手まり哉・一茶。

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ストーブの横で眠る猫。
1/10~小寒(しょうかん)、水泉動(しみずあたたかをふくむ)季節は更に寒さに向かうのに、地中では泉の凍りが溶け水が動き出します。眠る猫に椅子を譲るのが正しい猫飼いです。陽炎に何やら猫の寝言哉・一茶。

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ストーブと猫。
1/6~小寒(しょうかん)、芹乃栄(せりすなわちさかう)これから立春までの30日間寒さが厳しい時期。芹が沢の水辺で群れ生えてきます。民宿の猫フジのお気に入りの場所は藁の布団、ストーブの前(岩手県、遠野)とし玉の上にも猫のぐる寝哉・一茶。

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ドアの前で待つ猫。
12/27~冬至、麋角解(さわしかのつのおつる)。雄の鹿はこの時期根元から角が落ち、春にまた生え始めます。ドアの向こうにおばあちゃんの足音が。開くのを待っている猫ちゃん。御仲間に猫も座とるや年忘れ・一茶。

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三毛猫のお腹。
11/12~立冬(りっとう)、地始凍(ちはじめてこおる)昼の小春日和と夜の寒気が繰り返され紅葉が進んでいく時期です。猫の毛も冬仕様になってきました!京町のねこ通いけり揚屋町・一茶。


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木の実で遊ぶ猫。
11/7~立冬(りっとう)、山茶始開(つばきはじめてひらく)。冬のはじまり。山茶はサザンカのことをいいます。猫好きこの道80年の友人が保護した子猫にずっとのお家が見つかりました。お別れの前の日、どんぐりにじゃれていた子猫。団栗とはねっくらする子猫哉・一茶。

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後ろ姿の猫。
10/28~霜降(そうこう)、霎時施(こさめときどきふる)。パラパラと通り雨のように降り、じきに止んでしまう時雨がふる頃。雨の猫の後ろ姿は辛い。もししがみついて来たら一緒に家に帰ると思う。ぽつぽつと猫迄帰る夜寒哉・一茶。


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子猫のいたずら無罪。
10/23~霜降(そうこう)、霜始降(しもはじめてふる)。だんだん冬が近づいてきました。小夜砧(さよきぬた)見かねて猫のうかれたり・一茶。


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草むらの中の猫。
10/13~寒露(かんろ)、菊花開(きくのはなひらく)。京都の哲学の道で野菊にじゃれていた子猫。ボランティアさんにご飯をもらっていた。飼い猫だったのかもしれない。元気にしているかなぁ。猫の鈴夜水の菊の咲にけり・一茶。


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少年と猫。
10/3~秋分・水始涸(みずはじめてかるる)。水田に張られていた水を落とし刈り入れの準備にとりかかる頃です。稲刈りしてフワフワの藁(ワラ)のお布団が楽しみだねぇ。わせわらや猫から先へ安堵顔・一茶。


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幸せな昼寝。
9/28~秋分・蟄虫杯戸(むしかくれてとをふさぐ)。昼と夜の長さがほぼ等しくなり虫たちが巣ごもり支度を始める頃です。畑の農具小屋の上の猫ちゃんの絵です。岩手県遠野。山里やむかしかたぎの猫と萩・一茶。


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草の中の猫。
9/23~秋分・雷及収声(かみなりすなわちこえをおさむ)。2011年、東日本大震災の津波で迷子になったけれど飼い主さんと一か月後に再会。草の香りを楽しんでいた猫。お彼岸で近くまで来てるはず。ぶち猫も一夜寝にけり萩の花・一茶。


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