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「あ、まって…、私も渡したいものがあるのよ」
「時間は大丈夫?少しだけ待っていて」

部屋に戻り、引き出しにしまってあったそれを取りに行く。

最近動いていなかったからか、すぐに息が上がってしまう。
急いで戻ると、靖磁は言葉の通りそこにいてくれた。

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8/14 17:00

「...お祭りの後にね、マサキに教わって作ったんだけど。
渡すタイミングを逃してたの。ちゃんと靖磁の分もあるのよ。」

「この前3人揃った時に、渡せばよかったわ。彼、なんだか忙しいみたいだから。」
「学校が始まったら渡そうかしらね。」

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花は枯れて種を残し
続いていくものだけれど

この白い花はただひとつの
株を分け合うしかなかった

(白くやわらかな花/やなぎなぎ)
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