君が堕天使だとして
僕が目撃者になれば
劇場は花で埋もれるだろう
茎だけが無い僕らにはお似合いの末路だ
花壇にだって君の席は無いよ

君が堕天使だったけど
僕は傍観者でいよう
激情は穴に溢れるだろう
好きだけが無い僕らにはお似合いの末路だ
果断に絶って罪の次は無いよ

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何処にでも咲く花のように
何処にも翔べない羽のように
ただ直向きな棘のように

いつの日か枯れた花のように
どこかで捥げた羽のように
ただ直向きな棘のように

二度と光が刺さぬように

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