この気持ちはきっと……そうだ。思い出して、しまった。高く立ち昇る積乱雲とは違って、僕の心には前線が停滞したままだった。君の、照れ隠しもままならずにいる姿を思い出す。それを、以前より嬉しく感じてしまう自分の心が、憎かった。

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