一歩一歩進む。
重いけれど、こんなところに置いておけない。
せめて、最後は自分の家で安らかに眠って欲しい。

さようなら
どうか来世は健やかに

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「先輩!」

道の先には昨日まで全く見つから無かった探し人がいた。
ようやく見つけた。無事だ。
しかし、声をかけたのに反応が鈍い。
会話をしても、どこかぎこちない

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