わたしすぐに死ねって思うし口にするから川をみにゆかなくちゃ /東直子

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火をひとつくれ そのあかりそのくるしさでずっと夜更けの森にいるから
/小林朗人「終点」『一角』#短歌版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負

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時として退屈なんだ人として生きていくことピアノを弾くこと

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母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように /岡野大嗣

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トーキョーで見た夢だから光ったの 星を知らない馬はわらった

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脳みそがあってよかった電源がなくても好きな曲を鳴らせる /岡野大嗣

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秘密もつごとき仕草に花の蜜吸ひつつゐたりわが少年は/外塚喬


今回で24回目、ということは24時間=丸一日短歌と向き合った事になりますね!
いつもありがとうございます。

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秘密もつごとき仕草に花の蜜吸ひつつゐたりわが少年は/外塚喬


―君はまるで大人が煙草を吸うような仕草で花の蜜を吸うと、「甘いよ」と僕に言った。

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木の枝に切って裂かれて空
いくつ
僕の指にも枝をください

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深皿を何度拭いても留まれる水滴、これは誰のさびしさ/田口綾子「深皿」『短歌研究』  

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深皿を何度拭いても留まれる水滴、これは誰のさびしさ/田口綾子

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左から、宇宙スカート、プリンスカート、色盲検査スカート、まみ作/穂村弘

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失うとしてもあの手がほしいかとみずからに問ういくたびも問う/松野志保「永久記憶装置」『モイラの裔』#短歌版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負

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電柱は空に刺さって抜けなくてわたしの雲を傷付けてゆく

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人魚姫 あなたが泡になる瞬間見ていた海の色を教えて/天野慶『短歌なキブン』#短歌版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負

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それでゐてわたしはあなたをしなせるよ桜は落ちるときが炎だ/藪内亮輔

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人魚姫 あなたが泡になる瞬間見ていた海の色を教えて/天野慶

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水面をなぞる舟の尾やわらかくわたしを絞り尽くすのはわたし/大森静佳

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君のいたはずの景色にオーロラは干からびている明日を見ている

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百鬼夜行観光百鬼夜行バス 冬の終わりの信号わたる/鈴木加成太 

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