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元気が出ない。そんな時は「エビ眠り」だ。カップヌードルのエビみたいに、丸くなって目を閉じるのだ。そして、笑いながら駆け回っていたあの頃を思い出す。やがて、あたたかい光が、私に注がれていく。丸まっていた背中から、翼が生えてくるような気がして、私は目を開けた。#140字小説 #イラスト
最近、仕事が忙しく、ストレスのせいかよく眠れずにいた僕は、耳鳴りがしていた。今日こそはぐっすり眠りたい。大きなあくびをして、見上げた空を鳥が横切った。耳鳴りの向こうで聞こえるさえずり。翼の羽ばたきが耳鳴りを消していく。きっと、僕に光を運んでくれる合図だ。#140字小説 #イラスト
真夜中、背中から翼を生やしたまま散歩をしていたら、職務質問をされた。警察と名乗った男は制服を着ていなかったが、まるで生まれた時から警察のような口ぶりで「君は何の為に戦っているのか」と訊ねる。「過去の為ではなく未来の為です」考えるより先に僕の口が答えていた。#140字小説 #イラスト
雨が降る前は頭痛がひどい。特に今日は、友達と話すのも辛いほどだった。耐えながら授業を受けていると、いつもは聞こえづらい先生の声が、穏やかな小波に聞こえた。頭痛が波にさらわれていくようだ。頭痛薬よりも効き目のある魔法の声。聞き惚れた。授業の内容は覚えていない。#140字小説 #イラスト