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冬眠する 冬のオートバイ ふふ 愛しいぞ 鉄の狼よ ん? 狼は冬眠するのか …しないな ならこれは一体何だ クマか でっかいクマだ 誰に似た ご主人に似た ああ 年中冬眠中のクマみたいな あのご主人か って言うなバカ #バイク #バイク乗り #詩 #ポエム
あの夏 初めて乗ったバイクで 初めての帰省 首都高から関越へ 初めて自分でアクセルを開け 3桁のスピードを知る 風の手荒い歓迎 タンクの上に伏せた その脇をかすめ さらに速いバイクが駆ける 青空と入道雲 見たことのない山々が 目の前にそびえる すべてが初めてだった あの夏 #バイク #詩 #ポエム
長い時を経て バイクは再び動き出す 血のように オイルがにじむエンジン ガソリンを漏らす 古いキャブレター 錆びだらけの車体 いま 奇跡の生還を果たす よみがえる排気音 走りは喜びにあふれている バイク乗りの 過剰なまでの情熱が実を結ぶとき その不器用なメーターは 再び距離をきざみ始めた
お前のエンジンの音が まったく聞こえない日々 風を感じない 何もない日々 僕をすりつぶすような 退屈という名の死神 濃いめのコーヒーで 必死にあらがえ 僕の魂の最後の砦 そして軒下でホコリをかぶってる 僕の失われた牙を託した 古びたオートバイ #バイク #オートバイ #バイク乗り #詩 #ポエム