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#30MMUKN幕間
――灯と光里の座るテーブル――
灯「おや。見てみなよ。
君の大切なお人形が、遂に対決を始めたらしい。
無駄なのにねェ」
灯の手元にある小型端末のモニターに、巫琴と【がしゃ髑髏】の姿が映る
光里「巫琴ちゃん!?」
「行くぞ」
『任せろ』
短いやり取りの後、二機が突っ込んでいく。周囲には、続けとも来てくれとも頼まなかった。
逃げたければ逃げて良し。
来たければ続けば良し。
そう、背中で語りながら。
「………悪夢でも見ているようだな」
『残念ながら、質の悪い現実だぜ。
……こいつァいけねえ。
カートゥーンのヒーローでもいねえと怖くて泣いちまいそうだぜ』
グラディスの呟きにレイオットが軽口で応える…が、その声音は真剣そのものだった。
@makamikouya 「………貴様ら……」
私は信じられないものを見るように、灯を見た。
「『ゲート』とあの妖を…結んだのか…?!どうやって…!」
「そうとも。縁とは一つの呪。
あれとゲートの縁を繋ぎ、それを起点にゲートの力を流し込んでやるように調整した。あとはご覧の通り!」
@makamikouya 「……!!」
思わず耳元から引き剥がしてしまうほどに邪悪で不快な声だった。
どうにかそのまま端末を地面に叩きつけるのだけは堪えて、もう一度会話を試みる。
「……貴様、灯に何の技術を供与した?」
半ば以上の確信がありつつも、光里が問いかけた。
@makamikouya 「巫琴ちゃん……!
……貴様、何者だ?
そこまで口にするなら、ただの三下ではあるまい」
ここまで口にしてから、しまった、と内心で臍を噛む。
動揺を表に出してしまった。
この相手には一番見せてはいけないミスだ。
@makamikouya 「【鏡色】……その呼び方をする、と言うことは、あの娘を知っているわけですか。
……では、聞かせてもらいましょうか?
ただし、無駄口は要りませんよ」
巫琴ちゃんの事をある程度深く知っているのか。
彼女の事を【色】と呼ぶのは同類か、素性を知る者だ。
そして、こいつは前者ではない。
@makamikouya 「……話す気がないなら、切りますよ。私もそれほど暇じゃないんで。
差し当たり、目の前のカナヘビをどうやり込めるか算段をつけないといかませんのでね?」
そう言いながら、半ば本気で通話終了キーに指を伸ばす。
目の前にいたら二、三発殴っていたかもしれない。
@makamikouya (観てきた?
私を知っている?
…いや、それよりもゲートチャンネルサーバーの管理?!
くくるびたの関係者…?)
「へえ…?それで?
門外漢の私に何かレクチャーでもしてくださると?」
努めて冷静にと意識しながら、光里がいつものように軽口を叩いて見せる。
この相手、得体が知れない。
@makamikouya 「……ほォ、灯にツレがねえ?
…それで?
私に何の用です?」
聞き覚えのない声だ。
少なくともこちらの世界の住人ではない。人間か、『元』人間か。
妙な事も言っていたが、何だろう?
……いつも利用している?
何らかの関係者か?