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「くそっ!!!」
トウキチロウは劣勢を見て取ると窓を突き破って逃亡を図った
その後姿に向かってサミダレは水流を放ち、脚の筋肉を凸凹に抉った
脚力を失ったトウキチロウは地べたに倒れ込んだ。… https://t.co/Pu8xpsn5O0
「赤頭巾さんっ!!人狼というのは恐慌状態に陥るとああいう錯乱した発言をするんです!真に受けないでくださいね!!!」
さっきとは打って変わって弱々しい小役人のような声音でレンジは訴えた
「一般人は下がってなさい!!」
サミダレは叱るような声で応えた… https://t.co/0QLxfd2MHv
サミダレは倉庫に着くなり、扉を水流で吹き飛ばした。
一瞬、不意を疲れたトウキチロウだったがすぐに応戦し始めた
水と炎と憎しみ同士がぶつかり合い、行場のない蒸気が倉庫に充満していく。
「レンジいいい!!!てめええ売りやがったなああああ!!!」
トウキチロウの怒号が倉庫街に轟く
#100日後に全滅する赤頭巾 #AIイラスト
「トウキチロウを出しなさい」
サミダレの態度には有無を言わさないものがあった
「ここで頭巾を被るのは、いくらなんでもご法度だぜ」
レンジはたっぷりと間を取ってから答えた… https://t.co/yP5ZUNVvux
死ぬ。
あらゆる思考を押しのけて、そのことだけがジブの頭で響いている
死ぬ。
倒れて血を吹き出し続けている人狼のもとにサミダレは歩いていく
止めを刺すためではない。
より強い後悔を与えるために歩いていく
死ぬ。
ジブの頭はもう単語と単語をつなげる余裕が無くなっている… https://t.co/y6n0cB0myX
ジブはこの暮らしが耐えられなかった
トウキチロウの牙がどんどん丸くなっていくのは見ていられなかった
あの人はこんな日陰で錆びていい御仁では無い
あの人は倦まれ怨まれるほど輝く酷暑の日輪なのだ
トウキチロウに輝いてほしいのでは無い… https://t.co/QlD9uZ95Gi
#100日後に全滅する赤頭巾 #AIイラスト
「俺もカワイイ顔してりゃあなー。どっかの金持ちのジジイに買われて大人しくペットやってたのになw」
トウキチロウはいつか出会った桃色の髪の人狼のことを思い出していた
「トウキチロウさんは充分カワイイですよ!!!」… https://t.co/RLKqcxpbsF