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新元号が発表になりましたね。「2199」「2202」と、平成では、ふたつの「ヤマト」に乗艦させていただく機会をいただきました。「令和ヤマト」にもご縁がありますよう、今日のこの日に祈りを込めて。
「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」のTV放送が終了しました。2011年、「2199」に途中乗艦して以来の航海も、これで一区切りです。Thanks to 宇宙戦艦ヤマト オールスタッフ。そして、Thanks to 宇宙戦艦ヤマト2199。そして。そして、Thanks to You。ありがとうございました!
それから。「2199」の頃のように、わーいなんでもやりますと、あとさき考えず請けるべきだったかと頭を抱える日もあれば、いやコレで良かったのだと思う日もありました。何が正しかったのか。ずっと迷っていたのですが…試写会で、第七章をみたあと描いたふたりの表情にその答えが出ている気がします。
時間をかければ、そこそこのものにはなったでしょう。けれど、時間断層のない現在、時間をかけてそこそこ、では、作画監督さんはじめ、以降の作業を担当されるかたがたへの負担が増すばかり。詩と数式。それぞれの場所で力を尽くすのが、この章を乗り切るために必要な選択なのだと、判断したのでした。
アニメーターのかたと自分では、人物を描く時みているものが、詩と数式ぐらいに違う。操縦席のカットの作業で、原画担当のかたがたが、さらりとした描線でとらえた人物の画をずっと目にしていて感じたこと。お話をいただいたカットは、その「違う」部分なしでは成し得ないものであるのがわかりました。
第七章のとある話数で、小さなサイズなので、操縦席のカットを人物込みでいかがでしょう、というお話をいただきました。ヒットを祈願する絵がキャラクター主体なのは、仕事とは別の気分で絵を描きたかったのと、そもそも、結城さんの画のファンだからという理由であっただけに、心が揺れました。
「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」では、各章の上映と合わせて、作品のヒットを祈願する絵を描いてきました。その多くが操縦席などのメカニック作画のお手伝い、という作業内容からすると、メカニックを推した絵にするのが職業上の必然なのでしょう。でもあえてキャラクター主体でやっていました。
2月25日は、2017年「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第一章「嚆矢(こうし)篇」の劇場での上映が始まった日でした。実作業をしていた頃はもっとずっと前。あれから公私(こうし)ともども、いろいろなことがありました。何もかもソウトウ懐かしいです、こうし篇…
建物など、ディテールがふわりとしている部分もあるけれど、そこは本職であるデザイナーとしての力でお手伝いをすればいい。など、これまで身につけてきた技術の全砲門を開いての作業となりました。「2199」当時、「大いなる和」で描かれる時代にあたる建物をデザインしていたのも幸いでした。
読み返してみると、あぁほんとうに楽しんでいるなあ、どんどん好きになっているんだなあというのがわかって。たぶん、いま同じように再放送を追いかけたら、あの頃とは違うトーンになるのでしょう。おもしろい!と感じたことを、おもしろい!と感じたとき、すぐに書き留めておくこと、大事ですね。