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お茶会の日、わざと遅刻をした。僕と同じ年の財務官僚と結婚をした遠縁の親戚家族も来るといっていたからだ。僕は髭も剃らずに家をでた。無作法な僕をみて、由紀ちゃんも驚くに違いない。由紀子の自宅に着き、食堂にいくと、既にお茶会が始まっていた。その光景をみた僕は、由紀子の顔を見れなかった。
紫陽寺の住職に若くして嫁いだ杏子《きょうこ》は人生の終盤を迎えて小さな後悔をしていた。わたしは自身に愛情を注いだだろうか……心配のし過ぎでなにもせずに人生を終えるのだろうか……。五月八日の早朝、少女の頃に死んだ義兄とうり二つのその男が杏の前にあらわれ、杏子を自由な世界に連れ出す。
ぢごく家と人類の戦いが始まって九日目。辛うじて三番を死守したリコはもう一度気合を入れ直した。ちょんちょん、リコちゃん、僕ねビリじゃなかったよ。雫より下がいるのか。下から二番目の200番だよと雫が言う。200人しかいないのに下から二番で200番って。ビリにできんのだな。政治判断か。
風花を定さんと辰さんが見ています。兄さん寒いですねと辰さんが言うと、そうだなと定さんが答えます。二匹は農家の娘三十代《みそよ》を探します。三十代はいません。二匹は仕方なく縁側に行きます。暫くすると三十代が帰ってきてすぐに二匹を抱きました。二匹は温かそうです。三十代も幸せそうです。
ぢごく家と人類の戦いが始まって八日目。東海林リコは信じられなかった。一番はにゃんぴーさんです。猫に負けた。二番は零さんです。マジか。今まで一番以外を取ったことがなかったのに、何も聞こえない……。ちょんちょん、リコちゃん、僕ねビリだと思うと雫が言う。ああそう。三番は美湖ちゃんだね。
エイがホーリーハウスの庭を泳ぐように飛んでいるのをみて、ドクトルは慌てて外に出ます。おかしいだろう。エイが飛んでいるはずがない。今度はポコペンとペネロペが笑いながらエイを追いかけてきます。やっぱり夢ではないのだな。するとズロロロパがドクトルの頭の上に止まりズロロロパと鳴きました。
農家の娘三十代《みそよ》ちゃんが七五三で晴着を着せてもらっています。今日は吉日で神社にお詣りするそうです。定さんと辰さんもこっそりとあとを追いかけます。祝詞をあげているとき社に二匹が隠れていることに三十代さんは気付き笑ってしまいました。帰り道、三十代ちゃんは父さんに叱られました。
ぢごく家と人類の戦いが始まって七日目。雫、最近帰りが遅いじゃないかと零が言う。お前って馬鹿だから居残り勉強してんだろとにゃんぴーが言う。うん、実はそうなんだ。本当かと霞が言う。本当だよ。そうかちゃんと勉強しろよ。真面目に将来を考えんとな。霞お姉ちゃんも居残りなんだけど。知らんな。
ポコペンはズロロロパに言いました。僕は発明家になるんだ。ズロロロパは思いました。何の発明するつもりだよ、こいつは。ねえ、ズパ、どんな発明がいいと思う。やっぱりな、絶対そうだと思ったよ。秘密だけどね、いま考えているのはね……自動召喚装置なんだ。あああ、つまりとんでも発明ってやつね。
ぢごく家と人類の戦いが始まって六日目。咲山先生。振り向くと雫がいた。僕、僕……。どうしたの雫君。咲山先生は焦った。なに、何なの。こちらルーガ、今ぢごく家の長男と咲山が接触しています。何かあった場合は分かっているな。分かっています。ぼ僕は……先生が好きです。なに、何いっちゃてんの。