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「…………さ…ち………………だい、すき…ぁりが……と…………………………」 「うん…さちも、お兄ちゃんのこと…だいすき、だよ……」
「ぅそ、えい、じゅ…………?」
「ぼくらはずっと一緒にいよう」
とうの昔に忘れてしまったはずの金木犀の香りが微かにした気がした。
「『お日様が登っているときは月の絵が彫ってあるこの銀色の指輪が、お月様が見えるときはもう一つの太陽の絵が彫ってある指輪が、暗くて寂しいところから守ってくれる。』でしょ?ふふ、この指輪が俺たち兄妹を繋げてくれたね。」
思わず、笑顔が溢れてしまう。
「……さち、さん。おれ…………ぼく、は……きっと……三年前の、……あのひから、ずっと、さちさんのこと……が、すきでした」
一瞬だけ顔を顰めてそのまま自分の髪を切り落とす。 視界が悪かったんだ。ちょうどいい。それに…………髪を伸ばしてる理由なんてもうない。
永愛の瞳からも涙が零れ落ちた。
満面の笑みでリリは永愛の頭の上に花冠を載せた。