るかさんのイラストまとめ

「ネイキッドカラー」おすすめしてもらったの面白かった！金持ちの息子とビッチな画家、浮世離れした掴みどころのない2人かと思えば。段々と感情や思考の輪郭がはっきりしてきて、花束の色鮮やかさえ見えるような。不安も嫉妬も愛情も、とても人間味のある2人で良かったです。やっぱり雰囲気が素敵！

「災厄にして惑わず」40男たちの同級生再会愛。人生を重ねてきたからこそ、関わる人たちも多くて。カムアウトすることへのしがらみも大きい分、その必要性も大きい。少しずつ相手への愛を深めて、覚悟を決めて。友達であり恋人でありパートナーであり。本当の意味で「家族」になっていくのが良かった。

「ロマンスには程遠い」田舎の港町に現れた英国紳士と平凡サラリーマン。キラキラな彼のまっすぐな言葉と泥臭い一途さ。生き方も考え方も何もかも違うけど、お互いを尊重し合って歩み寄っていくのがとても良かった。ロマンスには程遠い、あまりに現実と生活の延長で紡がれる彼らの恋物語が愛しいです。

「犬、拾うオレ、噛まれる」とても良かった…！一人称主人公がストーカー行為をしているところから始まる物語。毎日同じ行動を繰り返して同じものを食べる。生に執着がないようなその在り方とストーカーのアンバランス、明かされていくその理由が切ない。

「夜とふたり」男同士だから傷つかないように軽い付き合いで済ませようとする今時美人と、長い時の中で人の目を誤魔化しながら生きる吸血鬼。寂しいという気持ちを認めて、先に怯えるだけでなく今の生活を楽しむ。田舎で出会ったふたりの希望のお話だった。

「許される恋」職場の先輩に片想いする中根。酔いの勢いで好意を告げてしまったら抱いてもらえたが、彼が想っているのは別の人で。身代わりに好きな人に抱かれる辛さと、それでも好きでいることを許される幸福。葛藤にひとり耐え続ける健気さが切ない。