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6月24日
初号試写。後ろの席で宮崎監督が観ていてドキドキだったけど、観終わった後に「良かった。泣いちゃった」と喜んでくれて、ほっとした。
ポピーの花畑もスピラーの木苺もアリエッティの去り方も気に入ってくれた。(まあカメラがあるからそんな悪くは言わないかも?)
音響の笠松さんの提案で挿入歌をたくさん入れることにした。
こちらでテーマをいくつか決めてメモを渡す。あと、美術を見てもらうとぐんとイメージがふくらんで曲が出来上がってくる。
主題歌のarietty's songを含めてすごい速さでイメージ曲が作られていった。
絵コンテと並行で描いていたのが色設計の参考のためのスケッチ。
色彩設計も初めての方だったので何が何色なのか手助けになるものを用意しておく。
自分自身にとっても画面の考えを明確にするステップになっていたかな。
カメラアングルは宮崎監督から「小人を描くときは水平線を安易に画面の中に入れてはいけない」という具体的なアドバイスもあった。
それと、当時、展開の早い目まぐるしい作品が流行ってたので、アリエッティはゆっくりと時間が流れる作品にしたかった。
準備のときに一番変化していったのは人間の男の子、翔かな?
年齢もだんだん上がっていき、12歳に。
美少年ゲージは高まっていき、僕の画力では限界…!
ポッドのデザインが決まる。
「スタートを手癖で描きやすいデザインにするな、描いてるうちに自分のクセのところに戻っていくから」と宮崎監督。
哲学者の顔つき、プロレタリアートのポスターのように。
お父さんのポッド。
動きやすいようにニッカポッカをはかせてます。まだデザインは気のいいオヤジという感じ。
原作のポッドは映画と違って結構しゃべってる。
アリエッティのお母さんのホミリーは宮崎監督のラフもあったのですんなりとデザインはできた。
ポパイのオリーブのような…とのこと。
この後の賀川さんによるクリーンナップと大竹さんの声によってずいぶん助けられてる。
かわいい人なんです。
サイズがわかる小物を身につけてはどうかという話になり、小さいクリップを持たせた。
お父さんはがっしりとした父親らしい父親に、お母さんは神経質で痩せ型。2人とも若くはないという設定に。
でもまだデザインはぼんやりしている。
11月28日
宮崎監督にプレゼン。岸本さんの書いたプロットも数行しか読まないし、具体的な提案はなく、抽象的な話にとどまる。鈴木さん曰く「まだビジョンがないようだ。週明けには原作を読んでビジョンを持ってくるぞ。絵コンテも描き始めるかもしれない」