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今日から夏休み。ようやくこの暑さから解放される……わたしは部屋に入ると「バケーション中。邪魔するな」の札をかけ、「お家で南の海セット」を起動させた。エアコンでは味わえないこのひんやり感、ダイビングをしているような浮遊感がたまらない。タマもこれが大好きだ。やっぱり、夏はこれに限る。
ひどいこと言うのはやめて。それ以上、わたしを傷つけないで……わたしは壊れやすいの。もっと大事に扱って。でないとわたし、壊れて……割れた心の隙間からあいつが……ふぅ。ようやく出られたぜ。おまえらにはたっぷり礼をしねえとな。
もう一人のわたしは瞳に殺気をやどすとナイフを密かに抜いた。
あ、あのう……あたしのこと、やっぱり食べちゃうん……ですよねぇ? な、なるべく優しくお願いします……まずはソーダを飲んでシュワシュワを感じていただければと……それからアイスクリームを少しづつ溶かしながら楽しんでいただいて…あ、ダメです! このサクランボは最後にとっておいてください!
やあ、いらっしゃい。君はどんな光がお好みかな? キラキラとした宝石のような光、蝋燭の火のような淡い光、どれもみんな美味しそうでしょう? ん? ああ、この点滴かい? これは光を体に注入してるのさ。僕は光を栄養にして生きてるんだ。だから、このお店も僕にとってはスイーツ店みたいなもんかな?
グスン…こんなことになってしまって、本当にごめんなさい……最初は、ほんとこんなつもりじゃなかったんです……僕はただ、花が大好きなだけで……そうしたら、ここを見つけて……全面ガラス張りだし、なんか、ちょうどいいかなって……公衆電話ボックスを勝手に温室に使っちゃってごめんなさい……。