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本日の一作
『マカロン的掌編集』
https://t.co/SZLSi0ieWj
まかろんK様 @macaronk1120
の絵を見て妄想した話をTwitterの字数ギリギリに添えてみた #掌編小説 🤲📖
この度、#エブリスタ にこれまでのものをまとめた作品集を作ってみました!
一瞬で読める大人の絵本という感じです🖼📝☆
#拡散希望
「大丈夫。僕のことはすぐに忘れるさ……」
次第に消えゆく中、別れの言葉を口に僕は彼女の額にキスをした。
僕は将来、世界を滅亡させる男を殺すために未来からこの時代にやって来た。だが、二つ想定外のことが起きた……一つはその男が僕の祖父だったこと、もう一つは彼女に恋をしてしまったことだ。
頭上では火の粉の花弁でできた大輪の花が、空気を震わす爆発音とともに連続して咲き乱れている……僕は独り、急いで非常階段を駆け上がると、誰もいない給水塔の踊り場で、輝く夜空に向けて告白の言葉を大声で叫んだ。
「ごめんなさーい! ついつい出来心で花火に本物の爆弾混ぜちゃいましたーっ!」
今日から夏休み。ようやくこの暑さから解放される……わたしは部屋に入ると「バケーション中。邪魔するな」の札をかけ、「お家で南の海セット」を起動させた。エアコンでは味わえないこのひんやり感、ダイビングをしているような浮遊感がたまらない。タマもこれが大好きだ。やっぱり、夏はこれに限る。
ひどいこと言うのはやめて。それ以上、わたしを傷つけないで……わたしは壊れやすいの。もっと大事に扱って。でないとわたし、壊れて……割れた心の隙間からあいつが……ふぅ。ようやく出られたぜ。おまえらにはたっぷり礼をしねえとな。
もう一人のわたしは瞳に殺気をやどすとナイフを密かに抜いた。