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「……だけど、やっと分かった。
……涼李くん。今の僕は、純粋に君と居たいんだ。光一くんとの思い出は心の隅にしまって、彼への思いはこの夜の学校に置いていく。
───こんな僕が君を好きと言うことを、君は許してくれるかな」
2mは超える大きな身体。本来腕が生えているはずの場所には、その藍色の上着と一体化したかのような大きな翼を生やしている。上半身は、腕以外人のそれと大差はなく、少年か青年のような顔には黒い仮面のようなものがつけられていた。
背後に纏う、後光のような模様。
ずぶ濡れの顔から滴った雫が、教室の床に滴り落ちていくのが見えるだろう。
おおよそ人のものとは思えない白い肌を纏う灰色の死装束は、まるで傘のような。
空中に浮いたままそこにいる“それ”に、4人全員が“お化け”だと気づいた。