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その先の言葉は、海翔の口から零れるようにして思考の海に解けていった。
「一箇所だけ、可能性がある場所があるよぉ」 遼が言った。 その顔は苦しげに歪んでいる。 まるで、気の所為であって欲しい、というような。
まるで学校で発表をする様に、ぺこりとお辞儀をして遼が席に着いた。
苦々しげに眉根を寄せる蒼良が、口を開いた。 「…夢、なのかもしれない。」 「……えっ?」
「とにかく、今日は部屋で安静にしててよぉ、ね?」 ぽふんと可愛らしい音と共に、晴都が布団に戻される。その顔を、覗き込んで。
「だ、大丈夫…ホッとして息大きく吸ったら、埃吸っちゃって…」 安心しちゃってさ、と笑う彼に、へなへなと2人は座り込んだ。
もう二度とその声が聞けない寂しさを誤魔化すように、2人は顔を見合わせて笑った。
「それだ!!」
その様子を見て、れねが蒼良へ呟く。 「…ありがとう、蒼良さん。」 「ふふ、それじゃあお礼の代わりに、今度こそ君の世界について聞かせてもらおうかな?」
「…なんだよ、これ」 海翔が苦々しげに呟く。 無言でその顔をくしゃりと歪めた遼も、そっと目を逸らす。