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『そんなことよりっ!』
「残念だけど、もう帰らなくちゃ」
もうすっかり夜も更けてしまったよ。
今夜も結局、全然かまってくれなかったね。
君は一瞬きょとんとして、それからみるみるしおれてく。
そんなに名残惜しそうな顔をするのなら、次はちゃんと僕をみて。
《過去より今を、一緒に楽しもう》
『だからよせと言ったのに』
「あんまりだわ、こんなのって」
本を閉じ、一息おいて君は嘆く。
伏せた瞳からは今にも雫が零れそうだ。
「結末を、知っていたの?」
まあねと曖昧に答える僕の表情は、君にはどう見えたのだろう。
「金髪碧眼の勇者の物語には、悲劇ばかりが綴られているのさ」
この脚色は余計だし、そのエピソードは蛇足だよ。
ああもう、事実が殆ど捻じ曲がっているじゃないか。
叙事詩《サーガ》に謳われる事は誉だけれど、あまりにかけ離れた英雄像は少々癪だ。
ねえシェフィ、そんな昔話の男よりちゃんと今君の目の前に居る僕の方をみておくれよ。
《そいつは紛れもなく―》
『もう少しで読み終わるって言ってるのに!』
横から一々口をはさんでくるんだもの、これじゃあ全然進まない。
自分の方が格好いいとか、主人公に文句ばっかり言っているけど、私から見れば貴方にとってもそっくりです。
だから好きなのこの物語が。
ねえお願い。最後までちゃんと見届けさせて。
『だってこれを読み終えてしまったら、遮るものが無くなってしまう』
真っ直ぐな眼差しを正面から受け止められるほど、私の心は強くないのです。
「もう少しで、読み終えるから」
控えめに、そう告げるだけで精一杯なのだと、きっと貴方だってわかっているのでしょう?
《だから意地悪しないで》
『ねえ、前も同じところ読んでなかった?』
「少し間をあけてしまったから、読み直しているの」
「忙しかったのよ、今週は」
落ち着いたふりをしているけれど、追及されまいと必死で弁明しているようにしか見えないよ。
ねえシェフィ、どうしてそんな顔をするんだい?
《泣きたいのは、僕の方だぞ》
説明されなくても見ただけで何となく関係性が判るボード⑪
師匠と弟子。子供の5年と大人の5年は全然違って時の流れのギャップ感とかそんなんだけで話が一本作れてしまいそうです。素直すぎる生徒に悩まされていて欲しい…!
息抜きらくがきラッフルズくん。ただのバストアップだけってのも久しぶりです。(いっつもいちゃいちゃさせてるからね)推しの顔を大きくだけでとても元気になれます。幸せだー!!!