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(承前)
今月の怪奇幻想時評では、江戸川乱歩にまつわる4冊を紹介しました。
奈落一騎著、荒俣宏監修『江戸川乱歩語辞典』(誠文堂新光社)
山村正夫著、日下三蔵編『断頭台/疫病』(竹書房文庫)
牧原勝志企画・編『幻想と怪奇3』(新紀元社)
山下昇平、他『贄宴 山下昇平作品集』(二見書房)
【お仕事告知】
井上宮さん『ぞぞのむこ』(光文社文庫)の解説を執筆しました。
得体の知れない町〈漠市〉に足を踏み入れた人々が、さまざまま災厄に見舞われてゆく、グロテスクで幻想的なホラー短編集です。文庫版には掌編「ナメルギー反応」を追加収録。
“奇妙な町”テーマの物語が好きな方は必読!
(承前)『そこに無い家に呼ばれる』は、「幽霊屋敷」シリーズ全体を貫くメタな仕掛けたが炸裂!な一作ですが、加えて不条理感覚にみちた家の描写が出色。
『新耳袋』第四夜「山の牧場」の意味不明さ、ロバート・エイクマン「奥の部屋」の薄気味悪さに近い……といえばニュアンスが伝わるでしょうか。
>RT
イヒヒ、アハハ……とにぎやかな引用は、ご存じ夢野久作「少女地獄」より「火星の女」の一節。
同作は小沼勝監督で映画化もされています。
https://t.co/A3mL8cOfAx
白日夢のようなロマンポルノで、佐井好子の主題歌が最高。
3月の怪奇幻想時評https://t.co/LruouiaHnQでは、以下4冊を取りあげております。
いざ、珍獣幻獣動物園へ!
小川洋子編『小川洋子と読む内田百閒アンソロジー』(ちくま文庫)
一條次郎『動物たちのまーまー』(新潮文庫)
上畠菜緖『しゃもぬまの島』(集英社)
田辺青蛙『人魚の石』(徳間文庫)
【こぼればなし】
「浮雲心霊奇譚」シリーズは、2作目の『妖刀の理』の時から著者インタビューを担当させてもらっています。
取材時期が例年1月初旬なので、年始のご挨拶をかねて神永学さんの仕事場にうかがうのがすっかり恒例行事化しているのでした(笑)。
清野とおるさんインタビューより。
「あくまで個人的な好みですが、そうしたディテールがはっきりしている方が、怪談として面白いだろうと思うんです。この連載ではプライバシーに配慮しつつ、できるだけ怪談の『解像度』を上げるように意識しました」
「怪談の『解像度』」は至言だと思います!
V・ラヴァルの『ブラック・トムのバラード』。
「レッド・フックの恐怖」をアップデートした、という着想に目が行きがちだが、それだけじゃない。
なにより娯楽ホラー小説として優れているのだ。
巧みな語り口、緊密なプロット、適度な怪奇趣味とクトゥルー要素。面白さに鳥肌が立ちっぱなし!
この他にも文庫版選集がいろいろ出ています。
珠玉の心霊小説「木魂」や、破格のデビュー作「あやかしの鼓」が読める『死後の恋 夢野久作傑作選』(新潮文庫)。
「死後の恋」「氷の涯」という二大北方ロマンを収録する『少女地獄 夢野久作傑作集』(創元推理文庫)。
まずはこのあたりから。
>RT
『ムー』とのコラボが話題の『怪と幽』2号。
原稿執筆時のBGMは四人囃子でした。
彼らはUFOロック史に燦然と輝く「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」が有名ですが、感涙のUMA頌歌「泳ぐなネッシー」(『ゴールデンピクニックス』収録)という曲もあって、昭和オカルト心満載のバンドなのですのよ。